【4/14(土)から開催】熊谷守一『生きるよろこび』展へ
ひたすら生き、描いてきた画家「熊谷守一」の96年間
画家・熊谷守一(くまがい もりかず)は1880年(明治13年)、岐阜県に生まれました。
明るい色彩と、極限まで単純化されたカタチを持つことで親しまれてきた彼の作品には
美しい景色や花、猫や昆虫、鳥などが登場します。
晩年も毎日、庭のちいさな生命たちを飽きることなく眺め、描き続け
97歳で生涯を終える日まで、たくさんの作品を残してきました。
驚きの観察眼が生む、極限まで単純化されたカタチ
1961年に描かれた『雨滴』という作品。
少ない色数で描かれた、一見シンプルな絵ですが、
「ぴちょん」と、今にも動き出しそうな躍動感が印象的です。
晩年のほとんどを自宅の庭で過ごしたという熊谷氏。
毎日飽きることなく、景色や植物、動物たちを
じーっと観察したといいます。
水滴の落ち方、水面から跳ね上がる様子、
この作品は、その瞬間をじっくりと観察し
雨滴の動きの本質を知っていなければ
描くことができません。
彼の描く、単純化されたシンプルな絵には
そのモノの本質、幹となる部分のみが
見事に表現されているのです。
企画展では油彩絵から水墨画まで190点以上を展示
今回の企画展では昨年没後40年を迎えた熊谷氏の画業を油彩絵を中心に、
水墨画、書など190点を超える作品で振り返る大回顧展となります。
その大らかでありながら、他に類をみない作風と、
彼がその眼で、手で、とらえてきた
世界の豊かさを感じることができます。
音声ガイドにはあのお二人が登場です
補足情報となりますが、熊谷守一の生涯を描いた映画作品『モリのいる場所』が
5月19日(土)に公開されます。※愛媛県では「シネマサンシャイン大街道」にて5月19日より公開
なんと愛媛県美術館での会期中に映画が公開されるというグッドタイミング!
映画で主演を務めるのは、守一役に「山﨑努」さん
妻・秀子役に「樹木希林」さん。
そう、企画展での音声ガイド(有料)では
このお二人がナビゲートしてくれるんです。
一言ひとこと、丁寧に。
雰囲気のあるお二人のナレーション、
熊谷氏の世界観にどっぷりとハマってしまいます。
本当におすすめなので、訪れた際はぜひ。
ミュージアムショップではオリジナルグッズも充実
猫や花、昆虫など、日常を描いた
さまざまな作品がポストカードやクリアファイルとなって登場。
作品をまとめた図録や熊谷氏のエッセイなど書籍も充実しています。
6月17日(日)まで愛媛県美術館にて開催
熊谷守一『生きるよろこび』
■会期
平成30年4月14日(土)~6月17日(日)
■会場
愛媛県美術館(松山市堀之内)
■開館時間
9時40分~18時(入場は17時30分まで)
■休館日
4/16(月)、23(月) 5/1(火)5/8(火)14(月)21(月)28(月)、6/5(火)11(月)
※第一月曜及び月曜にあたる祝日は開館・翌日が休館
■観覧料金
一般/1,300円(当日)、1,100円(前売り)
高大生/900円(当日)、700円(前売り)
小中生/700円(当日)、500円(前売り)
ポンちゃん
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